合格に自信のある人の腕試し問題です。
1問
当期首において、建物(取得原価200円、減価償却累計額108円)を90円で売却で売却して代金は翌月末日に受け取ることにした。なお減価償却方法は定額法で記帳方法は間接法である。
間接法 (減価償却費を借方に減価償却累計額を貸方にする方法)
200−108=92
92円の価値のものを90円で売却
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
減価償却累計額 | 108 | 建物 | 200 |
未収入金 | 90 | ||
売価償却損 | 2 |
2問
当期末において、備品(取得原価100円、減価償却累計額60円)を30円で売却し代金は小切手で受け取った。なおこの備品は定額法(残存価格は所得原価の10%、耐用年数は6年)であり間接法である。当気分の減価償却費も計上する。
100x0.1=10(残存価格)
100−10=90(備品)
90÷6=15(1年間減価償却)
誤回答例
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
減価償却累計額 | 60+15 | 備品 | 100 |
当座預金 | 30 | 固定資産売却益 | 5 |
上記は誤回答で
②の正解は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
減価償却累計額 | 60 | 備品 | 100 |
減価償却費 | 15 | 固定資産売却益 | 5 |
現金 | 30 |
小切手は相手 振り出しなので当座預金ではなく現金になります。
減価償却累計額と減価償却費は混ぜないで分ける。
3問
当期(3月31日決算日)の11月30日に、備品(取得原価90円、減価償却累計額60円)を25円で売却して代金は翌月末に受け取ることにしました。なお備品は定額法(残存価格0円、耐用年数は6年)で間接法で記入する。当期分の減価償却費は月割で計上する。
90÷6=15(1年分減価償却費)
15÷12= 1.25 (1ヶ月分の減価償却費)
1.25x8=10(8ヶ月分の減価償却費)
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
備品減価償却累計額 | 60 | 備品 | 90 |
減価償却費 | 10 | 固定資産売却益 | 5 |
未収入金 | 25 |
4問
期首に取得原価300円 帳簿残高180円の備品を200円で売却して代金のうち60円は先方振り出しの小切手で受取り、残りは月末に受け取ること とした。なお 減価償却の記帳は間接法による。
誤回答例
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 60 | 備品 | 180 |
売掛金 | 140 | 備品売却益 | 20 |
上記は誤回答です。
正解は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 60 | 備品 | 300 |
未収入金 | 140 | 備品売却益 | 20 |
減価償却累計額 | 120 |
備品の金額は取得原価になる。
販売商品で無いため、未収入金になる。
300−180=120の減価償却累計額を計算する。
帳簿価格より20円利益が出ています。
5問
期首商品棚卸高は50円、仕入勘定残高は400円 期末商品棚卸高は 70円である。なお、売上原価の段で計算する。
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売上原価 | 50 | 繰越商品 | 50 |
売上原価 | 400 | 仕入 | 400 |
繰越商品 | 70 | 売上原価 | 70 |
6問
従業員が出張から戻り旅費の残高10,000円と得意先で契約した商品売買に掛かる手付金24,000円を現金で受け取った。なお 出張にあたって従業員には旅費の概算額40,000円を渡していた。
誤回答例
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
旅費交通費 | 30,000 | 仮払金 | 40,000 |
前受金 | 24,000 | 売上 | 24,000 |
現金 | 10,000 |
上記は誤回答です。
正解は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
旅費交通費 | 30,000 | 仮払金 | 40,000 |
現金 | 24,000 | 前受金 | 24,000 |
現金 | 10,000 |
前受金によって現金が増えるので、借方24,000円になります。
したがって
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
旅費交通費 | 30,000 | 仮払金 | 40,000 |
現金 | 34,000 | 前受金 | 24,000 |
7問
借入金の今月返済分の元本200円及び利息が当座預金口座から引き落とされた。なお 利息の引き落額は未返済の元本の1,000円に利率 年3.65%を適用し30日分 日割り計算した額である。
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
借入金 | 200 | 当座預金 | 203 |
支払利息 | 3 |
1000x3.65=36.5(年額)
36.5÷365=0.1
0.1x30=3
8問
建物及び土地の固定資産税1,000円の納付書を受取 ただちに当座預金口座から振り込んだ。
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
租税公課 | 1000 | 当座預金 | 1000 |
法人税等(企業の利益に比例するもの)
租税公課(利益に関係ない税金)
9問
大崎商店の倒産により売掛金(前期販売分)120円が貸倒れた なお貸倒引当金の残高は40円である。
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
貸倒損失 | 80 | 売掛金 | 120 |
貸倒引当金 | 40 |
10問
現金の帳簿残高が実際有高より5,000円少なかったので、現金過不足として処理していたが、決算日において受取手数料5,500円と旅費交通費3,000円の記入漏れが判明した。
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金過不足(ー) | 5000 | 受取手数料(収) | 5500 |
旅費交通費(費) | 3000 | 雑益(収) | 2500 |
期中仕訳
帳簿が少ないとのことなので、
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 5000 | 現金過不足 | 5000 |
現金が帳簿より多い為、雑益となります。
11問
期首商品棚卸高は、50円、期末商品棚卸高は120円(返品分を含む)である。仕入勘定にて売上原価の算定を行う。なお 当期販売した商品20円分について期中に返品を受けている。(処理済)
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
仕入 | 50 | 繰越商品 | 50 |
繰越商品 | 120 | 仕入 | 120 |
12問
借入金10,000円は当期(1/1~12/31)の11月1日に借入期間1年 利率年4.5%で借り入れたものであり、借入時に1年分の利息が差し引かれた金額を現金で受け取っている。そこで利息の前払分を月割りで計上する。
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
前払費用(資)(費用ではありません) | 375 | 支払利息(費) | 375 |
10000x0.045=450(1年分の利息)
11月1日の仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金(資) | 9550 | 借入金(負) | 10000 |
支払利息(費) | 450 |
上記には1年分の利息が入って居るので、10ヵ月分を引く。
450÷12=37.5(1ヵ月) 37.5x10=375(10ヵ月)
13問
決算において売掛金の期末残高2,000円に対して2%の貸倒引当金を設定する。なお貸倒引当金の期末残高は50円である。
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
貸倒引当金(負) | 10 | 貸倒引当金戻入(収) | 10 |
2000x0.02=40
50-40=10
14問
大崎商店から商品の注文を受け、手付金50円を現金で受け取った際 下記のような処理をしていた。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 500 | 売掛金 | 500 |
解答手順
①誤回答の逆仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売掛金 | 500 | 現金 | 500 |
②
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 50 | 前受金 | 50 |
解答
③相殺して
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売掛金 | 500 | 現金 | 450 |
前受金 | 50 |
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