- 分かり易くする為に勘定科目の後ろに分類を付けたいと思います。
- 5問目と6問目の間と10問目に参考になるオススメ webを記載しています。
- 目次は間違った問題のチェック等に使って下さい。(普段は閉じていた方が見やすいと思います。)
勘定科目 | 後ろに付ける文字 | 備考 |
資産(借方) | 資 | 権利や債権等。未収、前払、仮払、受取(貸借対照表) |
負債(貸方) | 負 | 義務や債務等。未払、前受、仮受、引当(貸借対照表) |
資本(貸方) | 純 | 資本金、利益準備金、繰越利益剰余金 (貸借対照表) |
費用(借方) | 費 | ***費、仕入原価、支払い***等(損益計算書) |
収益(貸方) | 収 | 提供して得た対価。受け取り**、売上、**益等。(損益計算書) |
ア)間違い易い問題
1)約束手形を振り出すことで、取引銀行より、14,000,000円を期間10カ月(年利5%)で借り入れていたが、本日返済期日となり借入期間の利子とともに小切手を振り出して支払った。
ア)間違い例
借方)借入金(負)14,000,000円 | 貸方)当座預金(資)14,583,333円 |
借方)支払利息(費)583,333円 |
ア)正しい答え
借方)手形借入金(負)14,000,000円 | 貸方)当座預金(資)14,583,333円 |
借方)支払利息(費)583,333円 |
ア)解説
借りる時、手形を振り出して居るので手形借入金になります。後、返済期日となったので手形借入金は消滅するので、借方に来ます。
イ)間違い易い問題。
2)販売用の机を購入し、品物とともに下記の納品書を受取、代金のうち200,000円は先に支払った内金と相殺し、残額を普通預金より支払った。なお、この机の購入に係わる引取運賃17,000円は現金で支払った。
納品書 | HS大崎 | |
城ホールディングス 御中 | ||
机、椅子 | 1式 | |
内税 | 420,000円 |
イ)間違い例
借方)前払金(資)200,000円 | 貸方)普通預金(資)420,000円 |
借方)未払金(負)237,000円 | 貸方)現金(資)17,000円 |
イ)正しい答え
借方)仕入(費)437,000円 | 貸方)前払金(資)200,000円 |
貸方)普通預金(資)220,000円 | |
貸方)現金(資)17,000円 |
イ)解説
販売目的の仕入の為、借方は仕入になる。貸方は それぞれに資産のマイナスの為3科目を合計する。
ウ)間違い易い問題
3)経理係は小口係から消耗品費6,000円と通信費4,000円の支払い報告を受けたので、ただちに同額の小切手を振り出して補給した。
ウ)間違い例
借方)消耗品費(費)6,000円 | 貸方)小口現金(資)10,000円 |
借方)通信費(費)4,000円 |
ウ)正しい答え
借方)消耗品費(費)6,000円 | 貸方)当座預金(資)10,000円 |
借方)通信費(費)4,000円 |
ウ)解説
報告時は貸方が小口現金10,000円。補充時は借方が小口現金10,000円貸方が当座預金10,000円
上記を書くと
借方)消耗品費6,000円 | 貸方)小口現金10,000円 |
借方)通信費4,000円 | 貸方)当座預金10,000円 |
借方)小口現金10,000円 |
通常は小口現金を相殺します。
エ)間違いやすい問題。
4)商品を売上、代金120,000円のうち800,000円を現金で受取、残額を掛けとした。この取引について入金伝票を下記のように記入した場合の振替伝票の仕分けをする。
入金伝票 |
売掛金 800,000 |
エ)間違い例
借方)現金(資)800,000円 | 貸方)売掛金(資)1,200,000円 |
借方)売掛金(資)400,000円 |
エ)正しい答え
借方)売掛金1,200,000円 | 貸方)売上1,200,000円 |
エ)解説
入金伝票
現金 | 800,000 | 売掛金 | 800,000 |
振替伝票
売掛金 | 1,200,000 | 売上 | 1,200,000 |
入金伝票に売掛金とのって居るので、本質でない見せかけでつくる。
擬制法 1つの取引を複数の取引として仕分けする。
取引の結合 複数の取引を1つの取引に仕分けする。
オ)間違いやすい問題
5)前期に貸し倒れた売掛金のうち160,000円について現金回収した。
オ)間違い例
借方)償却債権取立益(収)160,000円 | 貸方)貸倒損失(費)160,000円 |
オ)正しい答え
借方)現金(資)160,000円 | 貸方)償却債権取立益(収)160,000円 |
オ)解説
前期に処理した債権を回収した場合、償却債権取立益を貸方に記入して、現金回収したとの事なので借方が現金になります。
休憩(参考web)
https://wwboki.jp/dokuboki/ (暗記不要の簿記)
カ)間違いやすい問題。(分かり易くするため桁数を減らして居ます)
6)従業員の給料総額20,000円について、従業員への前貸額1,000円、所得税の源泉徴収額、2,000円及び社会保険料200円を控除した残額を普通預金口座から支払った。
カ)間違い例
借方)従業員立替金(資)1,000円 | 貸方)給料(費)20,000円 |
借方)所得税預り金(負)2,000円 | |
借方)社会保険料預り金(負)200円 | |
借方)普通預金(資)16,800円 |
カ)正しい答え
借方)給料(費)20,000円 | 貸方)従業員立替金(資)1,000円 |
貸方)所得税預り金(負)2,000円 | |
貸方)社会保険料預り金(負)200円 | |
貸方)普通預金(資)16,800円 |
カ)解説
給料は費用の為、借方に書き、従業員立替金は発生時は資産の為、借方ですが、給料と差し引きした場合は貸方に移動する。給料を普通預金から払う為、普通預金のマイナスにします。
キ)間違い易い問題
7)土地の固定資産税720,000円について納付書を受取、未払金にすること無く直ぐに普通預金口座から支払った。
キ)間違い例
借方)法人税等(費)720,000円 | 貸方)普通預金(資)720,000円 |
キ)正しい答え
借方)租税公課(費)720,000円 | 貸方)普通預金(資)720,000円 |
キ)解説
固定資産税は法人税等では無く、租税公課の勘定科目になります。
ク)間違いやすい問題
8)商品400,000円(税抜)を大崎商店に販売して代金は掛けとした。消費税は10%とし税抜方式で処理する。
ク)間違い例
借方)売掛金(資)400,000円 | 貸方)売上(収)400,000円 |
借方)仮払消費税(資)40,000円 |
ク)正しい答え
借方)売掛金(資)440,000円 | 貸方)売上(収)400,000円 |
貸方)仮受消費税(負)40,000円 |
ク)解説
売上にかかる消費税を仮受消費税の貸方に記入します。
ケ)間違いやすい問題
9)大崎株式会社は株主総会において、繰越利益剰余金のうち1,200,000円を配当して120,000円を利益準備金として積立た。
ケ)間違い例
借方)利益準備金(純資)120,000円 | 貸方)繰越利益剰余金(純資)1,200,000円 |
借方)未払配当金(負)1,080,000円 |
ケ)正しい答え
借方)繰越利益剰余金(純資)1,200,000円 | 貸方)未払配当金(負)1,080,000円 |
貸方)利益準備金(純資)120,000円 |
ケ)解説
繰越利益剰余金が減るので、貸方から借方に移動します。次に内訳として配当金と利益準備金に分けて配当金については、実際配当するのは後日となるため未払いにして置きます。
コ)間違いやすい問題
10)事務用の備品(取得原価560,000円、残存価格0円、耐用年数7年)を4年間使用してきたが、5年目の期首に売却して代金50,000円は翌月末に受け取る事にした。なお、減価償却費の計算は定額法、記帳方法は間接法を用いている。
コ)間違い例
借方)備品減価償却累計額(負)320,000円 | 貸方)備品(資)560,000円 |
借方)売掛金(資)50,000円 | |
借方)備品売却損(費)190,000円 |
コ)正しい答え
借方)備品減価償却累計額(負)320,000円 | 貸方)備品(資)560,000円 |
借方)未収入金(資)50,000円 | |
借方)固定資産売却損(費)190,000円 |
コ)解説
販売商品で無いため未収入金になります。備品は固定資産となる為、固定資産売却損となります。
休憩(参考web)
https://inuboki.com/ (いぬぼき)
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