復習もかねて類似問題も記載しています。
第1問
決算につき、売掛金の残高800円に対して、4%の貸倒引当金を設定する。なお、差額補充法を採用しており貸倒引当金の期末残高は18円である。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
貸倒引当金繰入 | 14 | 貸倒引当金 | 14 |
800x0.04=32
32-18=14
第2問
株主総会で繰越利益剰余預金(資本)3000円のうち、一部を下記のとおり処理する事が承認された株主配当金1500円、利益準備金の積立て300円
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
繰越利益剰余金(資本) | 1800 | 未払配当金(負) | 1500 |
利益準備金(資本) | 300 |
第3問
不要となった備品(取得価格150円、減価償却累計額95円間接法で記帳)を期首に処分した。売却代金は15円は後日受け取る事にした。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
減価償却累計額(負) | 95 | 備品(資) | 150 |
未収入金(資) | 15 | ||
固定資産売却損(費) | 40 |
本来55円の価値の備品を15円で売った為、40円の損失が発生した。
第4問
以前注文を受けていた商品500円を引き渡し、受注した時に内金として受け取っていた100円を差し引いた金額を掛けとした。なお 当社負担の発送費4円は現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
前受金 | 100 | 売上 | 500 |
売掛金 | 400 | 現金 | 4 |
発送費 | 4 |
第5問
小口現金係から通信費1000円、消耗品費2400円、旅費交通費2600円の支払いの報告を受けた。なお当社ではインプレスト システムを採用しており小口現金の補充は翌営業日に行う事としている。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
通信費 | 1000 | 小口現金(資) | 6000 |
消耗品費 | 2400 | ||
旅費交通費 | 2600 |
直支払った場合は小口現金を使わないで、当座預金のマイナスを使います。
第6問
賃貸契約を解約して、契約時支払った敷金400円が返却され 普通口座に振り込まれた。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
普通預金(資) | 400 | 前払金(資) | 400 |
上記は誤回答です。
正解は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
普通預金(資) | 400 | 差入保証金(資) | 400 |
賃貸契約なので差入保証金を使う。
第7問
前期の決算において計上した未払法人税等500円について確定申告を行い小切手を振り出して納付した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
法人税等(費) | 500 | 未払法人税等(負) | 500 |
上記は誤回答です。
正解は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
未払法人税等(負) | 500 | 当座預金(資) | 500 |
未払法人税等を納付するので、借方に移動させ消滅させます。
第8問
銀行から借りていた30,000円 支払期日が到来した為 元利合計を当座預金から返済した。なお 借り入れに伴う利率は年3.2%であり、借入期間は219日であった。利子は日割り計算する。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
借入金 | 30000 | 当座預金 | 30576 |
支払利息 | 576 |
30000x0.032=960(年利息)
960÷365(日)=2.6301(この方法だと小数点が続くので)x219(日)
下記の計算式にする。
960x219(日)÷365=576(先に掛け算からする)
第9問
従業員の保険料90円を普通預金から支払った。なお当該(トウガイ)保険料のうち45円は従業員負担分で残り45円は会社負担である。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
前受保険料(負) | 45 | 保険料(費) | 90 |
租税公課(費) | 45 |
上記は誤回答です。
正解は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
社会保険料預り金(負) | 45 | 普通預金(資) | 90 |
法定福利費(費) | 45 |
①前受保険料→社会保険料預り金
前受と預り金の違いは難しいと思います。下記の表にまとめてみます。
勘定科目 | 内容 | 備考 |
前受金 | 商品を販売した時に納品前に代金を受け取った場合 | 負債が収益などに変わる場合、単発な取引 |
前受収益 | 継続的なサービスで先に代金を貰った場合 | 1年など期間が長いもの(家賃、保険料等) |
仮受金 | 内容が分からない入金の場合 | 内容不明は計上できないので仮を使う |
預り金 | 他人から預かっているお金で、後日第3者に支払う場合 | 代表問題として、所得税、社会保険料に使います |
②保険料と書きたい所ですがお金の動きは普通預金から動いた事を考えます。
③租税公課→法定福利費
勘定科目 | 内容 | 備考 |
租税公課(費) | 固定資産税や収入印紙などの税金 | 企業の利益に関係ない税金 |
法定福利費(費) | 社員を雇用している事で会社が負担する社会保険料など | 厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険、労災 |
第10問
前期の決算において前受処理(負)処理した家賃1000円について、本日(当期首)再振替仕訳をおこなった。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
前払家賃 | 1000 | 支払家賃 | 1000 |
上記は誤回答です。
正解は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
前受家賃 | 1000 | 受取家賃 | 1000 |
前払家賃→前受家賃
家を借りる側でなく貸した方なので、前受となります。
支払家賃→受取家賃
上記と同じで受取になります。
決算時の仕訳は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
受取家賃 | 1000 | 前受家賃 | 1000 |
です。
第11問
税抜経理方式(消費税率10%)での仕分けをして下さい。
先日掛けで販売した商品(税抜き仕入400円、税抜き販売価格500円)が本日返品された。
販売時の仕分け
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売掛金 | 500 | 売上 | 500 |
仮受消費税 | 50 | 仮払消費税 | 50 |
上記は誤回答です。
正解は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売上 | 500 | 売掛金 | 550 |
借受消費税 | 50 |
ちなみに、販売時仕分けは
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売掛金 | 550 | 売上 | 500 |
仮受消費税 | 50 |
第12問 (第3問対策用)
残高試算表(R4年3月31日)
借方 | 勘定科目 | 貸方 |
66,000 | 保険料 |
保険料31,200円は当期の7月1日に向こう1年分を支払ったものであるが、R4年3月中に解約した。保険会社から4月1日以降の保険料が月割りで返金される連絡が有った。この分を未収入金に振り替える。
解答
66,000÷12=5,500(1か月分)x3=16,500円(3か月分)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
未収入金 | 16,500 | 支払保険料 | 16,500 |
従って、
借方 | 勘定科目 | 貸方 |
66,000 | 保険料 | 16,500 |
66,000ー16,500=49,500
借方を49,500円にする。
第13問 (第3問対策用)
借方 | 勘定科目 | 貸方 |
24,200 | 支払家賃 |
問)支払家賃2,200円を未払計上する。
解答は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
支払家賃 | 2,200 | 未払家賃 | 2,200 |
財務諸表 BS、PLにする時は
PL 支払家賃(借方) 24,200+2,200=26,400
BS 未払費用(貸方) 2,200円
難問1は
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