簿記3級 第1問研究所 決算後 1

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第1問(間違い易い)
簿記3級
  • 分かり易くする為に勘定科目の後ろに分類を付けたいと思います。
  • 5問目と6問目の間と10問目に参考になるオススメ You Tube動画を記載しています。
  • 目次は間違った問題のチェック等に使って下さい。(普段は閉じていた方が見やすいと思います。)

勘定科目後ろに付ける文字
備考
資産(借方)権利や債権等。未収、前払、仮払、受取(貸借対照表)
負債(貸方)義務や債務等。未払、前受、仮受、引当(貸借対照表)
資本(貸方)資本金、利益準備金、繰越利益剰余金 (貸借対照表)
費用(借方)***費、仕入原価、支払い***等(損益計算書)
収益(貸方)提供して得た対価。受け取り**、売上、**益等。(損益計算書)

ア)間違い易い問題

1)前期の決算において、前受処理した家賃600,000円について、本日(当期首)に再振替仕訳を行った

間違い例

     

借方)受取家賃(収)600,000円貸方)前受家賃(負)600,000円

ア)正しい答え

借方)前受家賃(負)600,000円貸方)受取家賃(収)600,000円

ア)解説

どちらの科目を右か?左か?迷うと思います。

勘定科目で言うと前受家賃は負債(貸方)、受取家賃は収益(貸方)となり どちらもホームホジションは右側になります。

決算時受取家賃(収益)を一旦、受けていない仕訳(貸方のマイナスなので)借方に記入しています。決算なので一時的に収益を減らします。

前受家賃(負債)は そのまま貸方に置きます。従って決算時の仕訳は

借方 受取家賃(収)600,000円     貸方 前受家賃(負)600,000円     となり

決算後の再振替は決算と逆仕訳になる為

借方 前受家賃(負)600,000円     貸方 受取家賃(収)600,000円 となります。

イ)間違い易い問題。

2)前期の決算において、当座借越勘定に振り替えていた当座預金の貸方残高120,000円について、本日(当期首)再振替を行った。

間違い例

借方)当座預金(資)120,000円貸方)当座借越(負)120,000円

イ)正しい答え

     

借方 当座借越(負)120,000円貸方)当座預金(資)120,000円

イ)解説

1度問題を読んだ だけでは理解しにくいと思います。特に当座借越勘定に振替えていたの意味がどういうことか悩むと思うので 先にその後の文章を先にやりましょう。当座預金の貸方残高ということは 決算時は

借方)当座預金(資)120,000円貸方)当座借越(負)120,000円

となり当期首なのでこれを逆仕訳して下記になります。

     

借方 当座借越(負)120,000円貸方)当座預金(資)120,000円

ウ)間違い易い問題

3)得意先のA社に対する売掛金のうち470,000円は郵便為替で250,000円は同社振出の小切手で受け取った。

間違い例

同社の意味が分からない為、回答に時間が掛かった。

ウ)正しい答え

借方)現金(資)720,000円貸方)売掛金(資)720,000円

答えは単純に売掛金が無くなり現金に変わったと言う事です。

ウ)解説

同社の簿記的な意味は、問題文の中に既に存在して居て明らかになっている会社(通常は取引先やお得意様を言う)同社は当社では無いので注意して下さい。

ここでもう一つの注意ですが取引先が2社以上出てきた場合は同社の直前に出て来た会社の事を指します。

同社(振出)の勘定科目は 他社から貰った小切手等を回すので現金の減少になります。

エ)間違い易い問題

4)前期に貸倒として処理していた大崎商店に対する売掛金300,000円のうち、120,000円を現金で回収する事が出来たので、ただちに当座預金とした。

エ)間違い例

借方)償却債権取立益(収)120,000円売掛金(資)300,000円
借方)貸倒損失(費)180,000円

エ)正しい答え

借方)当座預金(資)120,000円貸方)償却債権取立益(収)120,000円

エ)解説

前期に貸倒 処理済の為ここでは勘定科目の収益に償却債権取立益として記載する。

オ)間違い易い問題

5)当期首に備品(取得原価1,000,000円、減価償却累計額600,000円)を300,000円で売却し、代金は現金で受け取った。なお、減価償却の記帳方法は間接法で行っている。

オ)間違い例

借方)減価償却累計額(負)600,000円貸方)仕入(費)1,000,000円
借方)現金(資)300,000円
借方)固定資産売却損(費)100,000円

オ)正しい答え

借方)減価償却累計額(負)600,000円貸方)備品(資)1,000,000円
借方)現金(資)300,000円
借方)固定資産売却損(費)100,000円

オ)解説

誤回答では、本来勘定科目を備品にしなければ、ならない所を仕入にしてしまっている。

減価償却の記帳方法は間接法で行っている。の意味は、減少分を取得原価から直接減らさないで減価償却累計額を使い間接的に控除する。

休憩(参考動画)

 

   

カ)間違い易い問題

6)7月9日、本年度の雇用保険(概算)144,000円を現金で一括納付した。このうち会社負担分は、96,000円であり、残高は従業員負担分である。従業員負担分は、4~6月分については過去の給料から月額を差し引いて居るため、これを充当するが、7月以降の9ヶ月は会社が概算で建替えて支払う。

カ)間違い例  

借方)法定福利費(費)96,000円貸方)現金(資)144,000円
借方)従業員預り金(負)( 48000÷12=4000 ) 4000X3=12,000円
借方)従業員立替金(資)4000X9=36,000円

カ)正しい答え

借方)法定福利費(費)96,000円貸方)現金(資)144,000円
借方)社会保険料預り金(負)12,000円
借方)従業員立替金(資)36,000円

カ)解説

ここでは、従業員からの預り金なので、従業員預り金と書いてしまったが、目的が社会保険料と分かって居るので社会保険料預り金の勘定科目にする。

会社負担分以外は従業員分なので、月割り計算で金額を出す。

雇用保険の分類

勘定科目金額
会社の場合法定福利費96,000
個人の場合社会保険料4,000×3ケ月

キ)間違い易い問題

7)前期の決算において、支払い家賃のうち150,000円を未払家賃として計上していたので、本日(当期首)、再振替仕訳を行った。

キ)間違い例

借方)支払家賃(費)150,000円貸方)未払家賃(負)150,000円

キ)正しい答え

借方)未払家賃(負)150,000円貸方)支払家賃(費)150,000円

キ)解説

誤解等では、それぞれのホームポジションに分けてしまいました。

ク)間違い易い問題。

8)決算整理後の備品の減価償却費3,180,000円を損益勘定に振り変えた。

ク)間違い例

借方)減価償却費(費)3,180,000円貸方)雑益(収)3,180,000円

ク)正しい答え

借方)損益(-)3,180,000円貸方)減価償却費(費)3,180,000円

ク)解説

費用の決算整理後の残高は、損益勘定の借方に振り替えます。

ケ)間違い易い問題

9)前期末において、印紙の未使用分10,000円と切手の未使用分14,000円を貯蔵品勘定に振り替える処理を行った。本日(当期首)に再振替仕訳を行った。

ケ)間違い例

借方)貯蔵品(資)24,000円貸方)通信費(費)14,000円
貸方)租税公課(費)10,000円

ケ)正しい答え

借方)租税公課(費)10,000円貸方)貯蔵品(資)24,000円
借方)通信費(費)14,000円

ケ)解説

誤回答では、ただ それぞれのホームポジションに振り分けてしまいましたが、貯蔵品が無くなり、それぞれの費用に振り替える。

コ)間違い易い問題

10)前期に貸し倒れた売掛金のうち160,000円について現金で回収した。

コ)間違い例

借方)現金(資)160,000円貸方)売掛金(資)160,000円

コ)正しい答え

借方)現金(資)160,000円貸方)償却債権取立益(収)160,000円

コ)解説

前期に貸し倒れたの問題を慌てないで読めば答えられますが、時間が無いと 見落とすので注意して下さい。

休憩(参考動画)

     

 

下記のブログも宜しくお願い致します。

 https://challenger-man-4646.com/boki-kessnnji/

おまけ問題 1

1)決算整理後の建物の減価償却費1,600,000円を損益勘定に振り分けた。

一見簡単そうだが意外に分からないと思います。

費用の決算整理後の残高は、損益勘定の借方に振り返る。

1)答え

借方)損益(-)1,600,000円貸方)減価償却費(費)1,600,000円

おまけ問題 2

2)期首に建物(取得原価10,000円、残存価格は取得原価の10%、耐用年数20年、期首までの償却年数は8年、減価償却費は定額法計算、記帳は間接法)を4,000円で売却して、代金として相手振出の小切手を受け取った際に、下記の様に記帳されて居たので適切に修正する。

借方金額貸方金額
現金(資)4,000円建物(資)10,000円
固定資産売却損(費)6,000円

なお、修正は誤りのみを記載するものとする。

2)間違い例 A

回答の為の計算

残存価格 10000x0.1=1000

1年の減価償却費

9000÷20=450

償却年数(8年)

450x8=3600

減価償却累計額は3600

借方金額貸方金額
現金(資)4000円建物(資)6,400円(10000ー3600)
固定資産売却損2400円

2)正しい答え

借方金額貸方金額
建物減価償却累計額3,600円固定資産売却損3,600円

2)用語のおさらい。

用語意味
定額法固定資産の価値が毎年、同じだけ減少すると仮定して計算する方法
間接法建物などの取得原価をそのままにした状態で、別に減価償却累計額を用いて表示する。

2)解説

①問題文の誤った仕訳の逆仕訳をする。

借方金額貸方金額
建物10,000現金4,000
固定資産売却損6000

②正しい仕訳

借方金額貸方金額
減価償却累計額3,600建物10,000
現金4,000
固定資産売却損2,400

①と②を相殺すると

借方金額貸方金額
建物減価償却累計額3,600固定資産売却損3,600

となります。

①間違い例 Aでは減価償却累計額の3,600まで貸方に書いているが正解は借方に記載します。

②最後に同じ項目をまとめる。

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