- 分かり易くする為に勘定科目の後ろに分類を付けたいと思います。
- 5問目と6問目の間と10問目に参考になるオススメ You Tube動画を記載しています。
- 目次は間違った問題のチェック等に使って下さい。(普段は閉じていた方が見やすいと思います。)
勘定科目 | 後ろに付ける文字 | 備考 |
資産(借方) | 資 | 権利や債権等。未収、前払、仮払、受取(貸借対照表) |
負債(貸方) | 負 | 義務や債務等。未払、前受、仮受、引当(貸借対照表) |
資本(貸方) | 純 | 資本金、利益準備金、繰越利益剰余金 (貸借対照表) |
費用(借方) | 費 | ***費、仕入原価、支払い***等(損益計算書) |
収益(貸方) | 収 | 提供して得た対価。受け取り**、売上、**益等。(損益計算書) |
ア)間違い易い問題。(分かり易くするため桁数を減らして居ます)
1)x23年12月4日に前払金150円を支払って商品1,500円を注文し、12月7日に注文品を受け入れ、代金の残りは掛けとしていたが、12月8日に検品したところ一部に品違いがあった為150円分返品することにした。なお、返品額は掛代金から控除する。
ア)間違い例
借方)商品(資)1,350円(1500-150) | 貸方)前払金(資)150円 |
貸方)買掛金(負)1,200円 (1,350ー150) |
ア)正しい答え
借方)買掛金(負)150円 | 貸方)仕入(費)150円 |
ア)解説
この問題で除外する勘定科目は
商品 商品1,500円を注文しと有るので回答に入れたい所ですが 入れません。
前払金 前払金150円を支払ってと有るので上記同様 入れません。
返品 返品と言う勘定科目は無いので仕入は逆仕訳で処理します(貸借逆仕訳)。
この問題は掛代金から控除する指示が有るので買掛金勘定の借方と仕入勘定の貸方に記入します。
イ)間違い易い問題
2)得意先の大崎商店が倒産して、前期に大崎商店へ商品を売り上げた事により 生じた売掛金500円が貸し倒れた。なお、貸倒引当金の残高は360円である。
イ)間違い例
借方)貸倒引当金(負)360円 | 貸方)売掛金(資)500円 |
借方)貸倒引当金繰入(費)140円 |
イ)正しい答え
借方)貸倒引当金(負)360円 | 貸方)売掛金(資)500円 |
借方)貸倒損失(費)140円 |
イ)解説
売掛金が貸し倒れたので貸方に記載して、貸倒引当金を取り崩すので借方に書き、引当金で足りない部分を貸倒損失にする。
ウ)間違い易い問題
3)商品1,400,000円を仕入、代金を掛けとした。なお商品引取費用40,000円を現金より支払った。
ウ)間違い例
借方)商品(資)1,400,000円 | 貸方)買掛金(負)1,400,000円 |
借方)発送費(費)40,000円 | 貸方)現金(資)40,000円 |
ウ)正しい答え
借方)仕入(費)1,440,000円 | 貸方)買掛金(負)1,400,000円 |
貸方)現金(資)40,000円 |
ウ)解説
商品を仕入れて販売の為、勘定科目は仕入となります。次の発送費ですが4種類 有るので下記の表に分かり易く記載致します。(費用は全て現金とした場合)
相手先 | 運賃等 | 勘定科目 | 運賃等 | 勘定科目 |
当社が販売店 | 当社払い | 借方が発送費(費)、貸方が現金(資) | 先方払い | 借方が立替金(資)、貸方が現金(資) |
当社が仕入る | 当社払い | 借方が発送費(費)仕入に含める、貸方が現金(資) | 先方払い | 借方が立替金(資)、貸方が現金(資)になる |
補足 当社が仕入の場合で売掛金と相殺の場合、買掛金(貸)ー(マイナス)立替金(借)で表す。
当社が販売店の場合で立て替え額を売掛金に含めての場合、売掛金(借)に立替金(借)を足
す。
エ)間違い易い問題
4)大崎商店に対する前期の商品売買により発生した売掛金630,000円について、本日、150,000円を現金で回収し残高は貸し倒れた。なお、貸倒引当金の残高は500,000円である。
エ)間違い例
借方)現金(資)150,000円 | 貸方)売掛金(資)630,000円 |
借方)貸倒引当金(負)500,000円 | 貸方)貸倒引当金戻入(収)20,000円 |
エ)正しい答え
借方)現金(資)150,000円 | 貸方)売掛金(資)630,000円 |
借方)貸倒引当金(負)480,000円 |
エ)解説
参考書の解説を見ると
売掛金については現金を回収した時には、売掛金勘定から現金勘定の借方に振り替えます。
と書いてあるが、益々 意味が分からなく なってしまいます。
簡単に言うと、売掛金(資)が無くなるから反対側の貸方に行き、現金(資)は増えたから借方に書きます。
貸倒引当金は500,000円有るのでその分を取り崩します。間違い例では貸倒引当金の残高も考えて間違って居るので注意して下さい。
オ)間違い易い問題 (分かり易くするため桁数を減らして居ます。)
5)銀行から手形代金3,000円と利息120円が当座預金口座に入金されたとの連絡を受けた。この手形は大崎商店に現金3,000円を貸し付けた際に受け取っていた同社振出の約束手形である。また、利子はこの貸付に対するもので、契約上、回収期日に送金を受ける予定のものである。
オ)間違い例
借方)手形貸付金(資)3,000円 | 貸方)現金(資)3,120円 |
借方)受取利息(収)120円 |
オ)正しい答え
借方)当座預金(資)3,120円 | 貸方)手形貸付金(資)3,000円 |
貸方)受取利息(収)120円 |
オ)解説
手形貸付金と受取利息を先に考えてしまうと、借方と貸方が逆の仕訳になってしまう事も有る。
1番目に考える事は当座預金が増えたので先に当座預金を増やす(借方)に移動して2番目に手形貸付金が無くなる為、資産の減少で貸方に そして収益の増加として増やせば分かり易くなります。
休憩(参考動画)
カ)間違いやすい問題 (分かり易くするため桁数を減らして居ます。)
6)大崎商店に1,200円を貸し付け、同額の約束手形を受け取り利子12円を差し引いた金額を当社の普通預金口座から大崎商店の普通預金口座に振り込んだ。
カ)間違い例
借方)受取手形(収)1,200円 | 借方)受取利息(収)12円 |
貸方)普通預金(資) 1,188円 |
カ)正しい答え
借方)手形貸付金(資)1,200円 | 貸方)受取利息(収)12円 |
貸方)普通預金(資)1,188円 |
カ)解説
お金を貸した代わりに手形を受け取ったので受取手形にしたい所ですが、商品を販売いして居るのではなく お金を貸し付けたので手形貸付金の勘定科目を使う。後 利子分を差し引いて振り込んで居ます。
キ)間違いやすい問題
7)先月末に1,000,000円の土地を1,200,000円で大崎商店商店に売却していたが、本日、代金の全額が普通預金口座に振り込まれた。
キ)間違い例 1
借方)普通預金(資)1,200,000円 | 貸方)土地(資)1,200,000円 |
間違い例 2
借方)普通預金(資)1,200,000円 | 借方)土地(資)1,000,000円 |
貸方)固定資産売却益(収)200,000円 |
キ)正しい答え
貸方)普通預金(資)1,200,000円 | 貸方)未収入金(資)1,200,000円 |
キ)解説
問題の先月末という所を見落とすと間違ってしまいます。商品で無いので売掛金でなく未収入金となります。
ケ)間違いやすい問題 (分かり易くするため桁数を減らして居ます)
9)過日、土地を10,000円で購入する契約を締結した際に、手付金として1,000円を支払い仮払金勘定で処理していたが、本日、土地の引き渡しを受けたため、残額を普通預金講座から振り込んだ。
ケ)間違い例
借方)土地(資)10,000円 | 貸方)前払金(資)1,000円 |
貸方)現金(資)9,000円 |
ケ)正しい答え
借方)土地(資)10,000円 | 貸方)仮払金(資)1,000円 |
貸方)普通預金(資)9000円 |
ケ)解説
貸方の前払金と仮払金の違いは下記で別解説致します。貸方の現金は問題を注意深く読むことで解決します。
勘定科目 | 特徴 | 主な種類 |
前払金 | 内金や手付金を処理する、後に商品を受け取った際に仕入れに変わる。金額の不確定要素がない。 | 出張、ホテル代、仕入れ等などの前納 |
仮払金 | 内容や商品が確定していない場合に取り敢えず仮に計上する。 | 出張費、セミナー費、研修費等 |
なお、この問題では、仮払勘定で処理していたと記載している。問題に有る 過日の意味は簡単に言えば先日、過ぎ去ったある日という意味です。
コ)間違いやすい問題
10)商品を200,000円(税抜価格)で仕入れ、代金は掛けとした。なお消費税率を10%とし税抜方式で記帳する。
コ)間違い例 1
借方)仕入(資)200,000円 | 貸方)買掛金(負)200,000円 |
借方)仮受消費税(負)20,000円 | 貸方)仮払消費税(資)20,000円 |
間違い例 2
借方)仕入(資)200,000円 | 貸方)買掛金(負)180,000円 |
貸方)仮払消費税(資)20,000円 |
コ)正しい答え
借方)仕入(資)200,000円 | 買掛金(負)220,000円 |
借方)仮払消費税(資)20,000円 |
コ)解説
仕入れ時に支払った消費税は仮払消費税にして売掛金は税込金額で記載する。
休憩(参考動画)
面白く勉強できます。
下記のカテゴリーも宜しくお願い致します。
コメント