この様なパタンの問題が出題されます。
考えやすくする為、金額の桁数を減らしております。
印刷して使うと見やすいと思います。
その都度、問題を増やして行きたいと思います。
a
前期の決算において、前受処理した家賃1,000円について本日(当期首)に再振替を行った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
前受家賃(負) | 1000 | 受取家賃(収) | 1000 |
復習
前受収益
当期に受け取った収益のうち次期以降の分(負債)
受取家賃
建物の貸付による家賃の受取額(収益)
決算時の仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
受取家賃(収) | 1000 | 前受家賃(負) | 1000 |
b
当期の決算において、売掛金の残高20,000円に対して2%の貸倒引当金を設定する。なお 貸倒引当金金の期末残高は500円である。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
貸倒引当金(負) | 100 | 貸倒引当金戻入(収) | 100 |
20000x0.02=400(貸倒見込金額)
貸倒引当金期末残高 500 〉 400(見込額)
見込額に残高を合わせる
c
損益勘定に当期の収益及び費用を振り替えた。当期の収益総額は100,000円であり費用総額は60,000円であった。この差額を繰越利益剰余金勘定に振り替える。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
損益(ー) | 40000 | 繰越利益剰余金 | 40000 |
当期純利益=収益ー費用
d
従業員に対する給料総額3,000,000円について、従業員への前貸額500,000円、所得税の源泉徴収額600,000円及び 社会保険料200,000円を控除した残額を普通預金口座から支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
給料 | 3,000,000 | 従業員立替金 | 500,000 |
所得税預り金 | 600,000 | ||
社会保険料預り金 | 200,000 | ||
普通預金 | 1,700,000 |
e
従業員の健康保険料200,000円を普通預金口座から支払った。なお 健康保険料のうち100,000円は従業員負担であり、残り100,000円は会社負担である。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
社会保険料預り金 | 100,000 | 普通預金 | 200,000 |
法定福利費 | 100,000 |
f
現金の実際有高が帳簿残高より10円 不足していた為、かねて現金過不足勘定で処理しておいたが、その原因を調査したところ、通信費105円の記入漏れと保険料の支払額83円を180円と誤記入が分かった。なお 残額については原因不明の為、雑損または雑益として処理する。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
a) 現金化不足発生時
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金過不足 | 10 | 現金 | 10 |
b) 一部原因判明
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
通信費 | 105 | 現金過不足 | 105 |
現金化不足 | 97 | 保険料 | 97 |
保険料
誤
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
保険料 | 180 | 仮に現金とします。 | 108 |
逆仕分け
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
仮に現金とします。 | 108 | 保険料 | 108 |
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
保険料 | 83 | 仮に現金とします。 | 83 |
108−83=25
差し引き
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
仮に現金とします。 | 25 | 保険料 | 25 |
従って
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
通信費 | 105 | 現金過不足 | 10 |
雑損 | 保険料 | 97 |
雑損=現金化不足+保険料ー通信費 10+97−105=2
原因不明の処理は、
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
雑損 | 2 | 現金化不足 | 2 |
回答は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
通信費 | 105 | 現金過不足 | 10 |
雑損 | 2 | 保険料 | 97 |
g
大崎商店の会計係は小口現金係から以下のような支払の報告を受けたため、ただちに小切手を降り出して資金を補充した。なお 同社は定額資金前渡制度(インプレストシステム)を採用しており、会計係は小口現金係から毎週月曜日に報告を受け、これにもとづいて資金を補充している。
事務用文房具 2,000円 収入印紙3,000円 茶菓代500円
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
消耗品費 | 2000 | 当座預金 | 5500 |
租税公課 | 3000 | ||
雑費 | 500 |
h
備品(取得日 S2年9月1日 取得原価1,200円 残存価格0円 耐用年数5年)をS4年8月31日に800円で売却して代金の全額が普通預金口座に振り込まれた。減価償却費は定額法で計算し記帳は間接法を用いている。なお、決算日は3月31日であり減価償却費は月割計算によて計上する。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
1年の減価償却費は
1200÷5=240 1年の減価償却費は240円(減価償却累計額)前期の為
1ヶ月の減価償却費は
240÷12=20 S2年9月1日からの減価償却費は 20x7=140円 (減価償却累計額)前期の為
8−3=5 S4年8月31日の減価償却費は 20x5=100円(減価償却費)期中の為
減価償却累計額 合計 240+140=380 減価償却費 合計 100円
普通預金 800円
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
普通預金 | 800 | 備品 | 1200 |
減価償却累計額 | 380 | ||
減価償却費 | 100 |
固定資産売却益
800+380+100=1280 1280−1200=80
従って回答は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
普通預金 | 800 | 備品 | 1200 |
減価償却累計額 | 380 | 固定資産売却益 | 80 |
減価償却費 | 100 |
i
前期に貸倒れとして処理した売掛金1,000円のうち300円が当期に回収され普通預金口座に振り込まれましたが、誤って貸方を売掛金と処理していたので、これを訂正した。なお、訂正にあたっては取引記録のすべてを訂正するのではなく、記録の誤りのみを部分的に修正する方法によること。
誤記入
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
普通預金 | 300 | 売掛金 | 300 |
訂正仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売掛金 | 300 | 普通預金 | 300 |
正しい仕分け
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
普通預金 | 300 | 償却債権取立益 | 300 |
従って正解は普通預金が消えて
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
売掛金 | 300 | 償却債権取立益 | 300 |
j
小口現金係から通信費10,000円、消耗品費2,000円、雑費800円の支払いの報告を受けた(インプレストシステム)なお 当社では小口現金の補充は翌営業日に行っている。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
通信費 | 10000 | 小口現金 | 12800 |
消耗品費 | 2000 | ||
雑費 | 800 |
貸方を誤って現金にしないように注意して下さい。
k
建物および土地の固定資産税40,000円の納付書を受取、未払金に計上すること無く 直ちに当座預金口座から振り込んで納付した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
租税公課 | 40000 | 当座預金 | 40000 |
収益に関係ない税金(租税公課)
固定資産税、自動車税、印紙等
l
従業員が出帳から帰社して、旅費の精算を行ったところ、予め 概算で仮払いしていた30,000円では足りず不足額10,000円を従業員が立替払いしていた。なお この不足額は次の給料支給日に従業員に支払うため、未払金として計上した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
旅費交通費(費) | 40000 | 仮払金(資) | 30000 |
未払金(負) | 10000 |
m
印紙250円、郵便切手25円、を購入して いずれも費用処理していたが、決算日に収入印紙150円、郵便切手10円、が未使用で有ることが判明した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
貯蔵品 | 160 | 租税公課 | 150 |
通信費 | 10 |
租税公課 収入印紙 通信費 郵便切手 貯蔵品 印紙や切手等を決算時に合わせた物
n
7月10日に本年度の雇用保険の概算額420円を現金で一括納付した。このうち会社負担分は280円であり残額は従業員負担分である。従業員負担分は4月から6月分については過去の給料から月額を差し引いている為 これを充当するが7月以降の9ヶ月分は会社が概算で立て替えて支払う。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 420 | ||
法定福利費 会社負担の社会保険料(厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料、労働災害保証保険)
社会保険料 従業員負担分の保険料(厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料、労働災害保証保険)
所得税(住民税)
仕訳例(所得税)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
給料 | x | 所得税預り金 | y |
当座預金など | z |
立替金 従業員や取引先が負担すべき金銭を一時的に立て替える勘定科目。
回答は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
法定福利費 | 280 | 現金 | 420 |
社会保険料預り金 | 35 | ||
従業員立替金 | 105 |
420−280=140
3ヶ月分 140x3÷12=35
9ヶ月分 140x9÷12=105
o
10月2日 従業員が出張から帰社した。出張中に支払った経費について次の領収証が出された。ホテル代5,000円、電車代1,000円 なお従業員は支払を会社用のICカードを用いて支払った(ICカードのチャージは仮払金 勘定科目を用いている。)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
回答は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
旅費交通費 | 6000 | 仮払金 | 6000 |
注意点
チャージ時の仕分けは
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
仮払金 | 6000 | 現金 | 6000 |
p
大崎商店に行き 下記の物品を現金で購入した時の仕分けは。
鉛筆類 500円 ハガキ 800円 収入印紙 2,000円
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
回答は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
消耗品費 | 500 | 現金 | 3,300 |
通信費 | 800 | ||
租税公課 | 2,000 |
注意点 文房具は雑費でなく、消耗品費です。
q
下記の仕訳をして下さい。
9月8日
顧客に商品5000円を販売した。代金については商品券で2000円と現金で3000円を受け取った。
9月31日
上記の商品券を換金したところ直ちに当社の当座預金口座に振り込まれた。
9月8日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
9月31日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
回答は
9月8日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
受取商品券 | 2000 | 売上 | 5000 |
現金 | 3000 |
9月31日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
当座預金 | 2000 | 受取商品券 | 2000 |
r
下記の仕訳をして下さい。
S1年8月1日当社役員に下記の条件で貸付を行い、小切手を振り出して役員に渡した。(利息は日割り計算)
元本10万円、年利2%、貸付期間6ヶ月。利息は返済時に元本と共に一括返済。
S2年1月31日 役員から現金で一括返済された。
S1年8月1日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
S2年1月31日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
回答は
S1年8月1日
100000x0.02÷2=1000(半年の利息)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
役員貸付金 | 1000 | 当座預金 | 1000 |
S2年1月31日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 101000 | 役員貸付金 | 100000 |
受取利息 | 1000 |
s
下記の仕訳をして下さい。
9月31日 当社従業員の給料を当座預金から支払った。総額60万円、源泉徴収所得税6万円、社会保険料控除4万円。
10月10日 上記の源泉所得税を小切手を振出して納付した。
10月30日 会社負担分の社会保険料5万円とともに当座預金口座から9月給料分の社会保険料を支払った。
9月31日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
10月10日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
10月31日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
回答は
9月31日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
給料 | 600000 | 所得税預り金 | 60000 |
社会保険料預り金 | 40000 | ||
当座預金 | 500000 |
10月10日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
所得税預り金 | 60000 | 当座預金 | 60000 |
10月31日
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
社会保険料預金預り金 | 40000 | 当座預金 | 90000 |
法定福利費 | 50000 |
t
税抜経理方式(消費税率10%)での仕分けをして下さい。
事務所の賃貸にあたり、1ヶ月分家賃5万円、仲介手数料10万円 及び敷金15万円と必要な消費税額 合計を小切手を振り出して支払った。なお 賃貸と仲介手数料には10%の消費税がかかり、敷金には消費税はかからないものとする。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
回答例は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
支払消費税 | 15000 | 当座預金 | 215000 |
前払金 | 150000 | ||
支払家賃 | 50000 |
50000+100000=150000
150000x0.1=15000
上記は誤回答です。
正解は
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
仮払消費税 | 15000 | 当座預金 | 315000 |
支払手数料 | 100000 | ||
支払家賃 | 50000 | ||
差入保証金 | 150000 |
敷金は前払い金でなく差入保証金を使う。
支払手数料でなく、未払消費税になります。
備考 事務所の家賃は消費税がかかる、一般の人の場合はかからない。
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